20年前不登校だった私が体験談を語るブログ

「行きたくない」を「生きたくない」に置き換えて

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾 読書感想文と少しだけ不登校の話

謳い文句に堂々と「不登校当時の体験談を語る」と銘打っているにもかかわらず、完全に読書感想文というか自分の読書記録兼備忘録ツールと化しつつあるこちらのブログにようこそお越しくださいましたそこのあなたに感謝申し上げますとともに謝罪の意を表明いたします

私、本を読むのが好きなんですよ

学校の勉強は嫌いだったんですけど何かしら勉学的なものはしなきゃなという気持ちは昔から持っておりまして、自分が楽しみつつ勉強も出来る一石二鳥な事は無いだろうかと昔から色々と考えて自分なりに行き着いたのが読書でした。

いつからか、一冊読了した後には必ず感想文を書くようになりました

どんなあらすじだったのか後で思い出せるようにという目論見もありますが、私が感想文を書く一番の目的は

「読書でインプットした言葉や気持ちや考えを、自分なりの言葉で表現し伝えられるようになりたい」

という事

友人からの受け売りだったような気もするのですが、私の中ではインプットだけではなくアウトプットまでが読書なのです

私の住む国は言論の自由が許されている日本

とはいえ「自分の考えを筋道立てて言葉にする」というのは、私は意外と難しい事だと感じています

だからこそ、私は書きたいのです

私なりの勉強です

不登校のワードでこちらの記事にいらした方は「中3から学校行ってなくて高校中退してても何年かすりゃー良くも悪くもこれくらいの文章は書けるようになるんだな」と、何かしらの目安にしていただけますと幸いです。

 

以下、掲題の書籍の感想文です

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閉店後の郵便受けに相談事の手紙を投函すれば翌朝には裏手の牛乳箱に店主がアドバイスを入れてくれる
かつては「ナヤミ解決の雑貨店」として評判だった小さな町の小さな雑貨店

 

雑貨店の過去など知らず、閉店して30数年が過ぎているその場所にたまたま忍び込んだ少年達
そこに突然手紙が投函され…
という物語

 

雑貨店のポストに手紙を投函した悩める人達
悩みに真摯に向き合ってきた店主
現代を生きる少年達

 

様々な人達の当時の背景とその後の経緯

過去と現在と未来が1つ1つ短編集のように繊細に描かれており、フィクションだと分かっていながらも、深刻な悩みを抱えた人のその後を知れてほっとしたり驚いたり

 

たとえ小説でも、不可解な出来事に対して「奇蹟」や「ファンタジー」を落としどころにする物語は何となくズルいなーなどと思ってしまうのですが

 

こちらの作品は、過去と未来が複雑に交錯しながらも、点と点が線として繋がり、線が弧を描き円になっていくようなストーリー展開で、これはまさに奇蹟だな、と、実感した次第です

 

 

余談:この言葉はスラング的なものだと思っていたのですが、デジタル複製に関する禁止事項が「自炊」と記載されていて粋だなと思いました。

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以上です。