20年前不登校だった私が体験談を語るブログ

「行きたくない」を「生きたくない」に置き換えて

2019-01-01から1年間の記事一覧

『絶叫』葉真中顕 -読書感想文-

自宅での孤独死後、発見が遅れたことから飼い猫10数匹に亡骸を食べられ、死因や個人が特定できない程の姿になって発見された鈴木陽子という女性の一生と、孤独死に不自然さを感じ彼女の生きてきた痕跡を辿る女性警官の物語 主人公である鈴木陽子が私と同年代…

『友罪』薬丸岳 読書感想文

もしも親しくなった友人が少年の頃に人を殺していたと知ったなら…それが過失ではなく残虐なものであり、犯罪当初は愉快的で猟奇的な思考のもとに行われたものだったなら… 人を殺めてしまった人が「生きていく事で償う」ことの本当の意味とは 殺人事件の加害…

『瑕疵借り』松岡圭祐 読書感想文

松岡圭祐氏といえば『千里眼』や『催眠』を読んで以来、およそ20年ぶりに手に取った 瑕疵(かし)とは、不動産業界で言うところの物件の欠陥の事であり、いわゆる事故物件、訳あり物件の事を指す 土壌汚染や近辺に騒音問題がある物件は「環境的瑕疵」 火事や孤…

祖母が他界した

多分享年91歳くらいだったかと 父方の祖母なので、通夜や葬儀には恐らく父方の親戚が集まるのだろう、いや、聞いてないから分からないけど多分そうなのだろう 父方の親戚とは以下の記事に書いた通り、ふるいにかけた時から「父方の親戚の沢山来るであろう祖…

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾 読書感想文と少しだけ不登校の話

謳い文句に堂々と「不登校当時の体験談を語る」と銘打っているにもかかわらず、完全に読書感想文というか自分の読書記録兼備忘録ツールと化しつつあるこちらのブログにようこそお越しくださいましたそこのあなたに感謝申し上げますとともに謝罪の意を表明い…

『犯罪者 -クリミナル-』太田愛 読書感想文

通り魔殺人の陰に潜む企業と政府ぐるみの大きな隠蔽工作その真相を白日のもとに晒そうと小さな力が集結奔走する物語 大企業と政治家の癒着や保身に走る人々が生々しく描かれており社会では実際にこのようなことが行われているのだろうなと確信に近い想像をし…